座って通勤、帰りは熟睡OK！ の、都営浅草線始発駅、西馬込。
武蔵野台地の裾野に位置するこの街は、角を曲がるごとに展開される坂道の風景と、そのゆるやかな起伏に沿うように流れる緑の香りが印象的だ。
ここ馬込から山王地区にかけての一帯は、室生犀星や北原白秋、川端康成などなど、多くの著名な文人たちがこぞって居を構えた、通称「馬込文士村」。
路地のあちこちに解説板も設置され、文学散歩の格好のコースでもある。
また、池上本門寺をはじめ歴史スポットも点在するが、それらを静かに見守る街の表情は時に歴史建造物以上に趣がある。邸宅の手入れの行き届いた庭やゴミのない公園…西馬込は住まう人の街への愛でできている。
