お安く借りる部屋探しテク

テク1 初期費用
「礼金1ヵ月以下」は60%超え! 敷金も礼金もそろってダウン!

ここ最近の賃貸物件は全体的に「初期費用」の相場がダウンしている。新規の入居者にとって敷金や礼金は大きな負担になるが、それを減らすか、あるいはゼロにする大家さんが増えているのだ!
2008年12月時点と比べると、敷金・礼金ともに「ゼロ」または「1カ月」とする物件が増え、逆に、「2カ月」とする物件は10%近くも減った。借りる側にはうれしいトレンドだ。
さらに首都圏では、契約してから一定の期間だけ家賃をタダにする「フリーレント」物件も増えている。入居してからしばらくは家賃タダ」。夢のような条件だ。タダになる期間は物件によって違うが、長くて半年なんて驚きのものもある。
不況の折、グレードは悪くないのになかなか借り手がつかない物件も増え、大家さんは「空室をいかに埋めるか」頭を悩ませている。初期費用を軽くするのもフリーレントも、新規の入居者を呼び込むため。大家さんにとってはある意味“苦肉の策”だ。
だが、裏を返せば今の賃貸市場はかつてないほどの借り手市場。少しでもおいしい条件の部屋を探すチャンスはたくさんあるのだ!今回は安く借りられるテクを数々ご紹介しよう。

テク2 立地
最寄り駅から15分以上離れると、家賃は2万円以上安くなる!

同じような間取りでも最寄駅から徒歩5分以内の物件と徒歩15分超の物件とでは、じつに2万円以上もの開きがある。
築年数や設備など、部屋のレベルを下げることなく家賃を安くするにはいい手かも。
 最寄駅から15分程度なら毎日通勤・通学する人でも歩ける距離ではある。
一般的に「徒歩○○分」は、単純な道路距離にかかる時間を80m=1分で換算したものだ。
坂道や信号の数などで変わるものなので、気になる物件があれば自ら歩いて実測すべし。女性ならできれば夜道も確認しておこう。ちなみに、自転車を使う場合は、近くに駐輪場がない駅もあるのでそこはチェックをぬかりなく。 


テク3 立地

「駅から15分」と聞くと「徒歩15分」を連想しがちだが、「バスも使って15分」というケースもある。当然、後者のほうが距離的には遠いわけだが、かかる時間は同じだ。
しかし、見ての通り家賃には格段の差が表れる。バスの通勤定期が1カ月あたり8000円程度かかるとしてもなお安い。それすら節約して自転車を使っても、ほどよく運動不足が解消されるぐらいのちょうどいい距離感が「徒歩+バス15分」なのだ。
落とし穴としては、バスの運行本数が極端に少ない場合があること。予定していたバスを逃すと次は30分後で、即座に遅刻決定。なんてことになるとサラリーマンの死活問題。また、終電ならぬ終バスの時間も忘れずチェックしておきたい。終バス時刻があまりに早いと、残業終わりの夜道を毎日トボトボ歩くハメになるぞ。

テク4 築年数

同じエリア内でも、築15年を超えると新築より家賃は1万円以上安くなる。築15年というと「いかにも古い」印象を受けるが、最近はリフォームやリノベーションが施された物件も多く「築年数が古い=ボロい」とは限らない。
そこそこキレイで間取りや広さに恵まれた物件を、リーズナブルな家賃で借りられることもある。「築年数が古ければ家賃が下がる」というのは誰でも想像がつきそうだが、敷金や礼金などの初期費用も抑えることはできることは意外に知らない人も多いのでは。
築15年以上はいわゆる「掘り出し物」に出会える可能性の高い金脈。ここを掘らない手はないぞ!

テク5 広さ
20㎡と18㎡では大違い。 わずかな狭さが1万円の差に!

部屋探しでは間取りばかり気にしがちだが、同じくらい気を配りたいのが平米数(m2)、つまり「広さ」だ。 シングル向けのワンルームは20m2前後の物件が多いが、これはベッド、テーブル、テレビ、本棚を置き、なお大の字で寝そべることができるくらいの広さだ。さらにふたり掛けのソファを置きたいなら25m2はほしいところ。データでは5m2広くなるごとに1万円ほど家賃が上がっている。「家具を入れてみたら意外と無駄にスペースが余った」なんてのは、そのスペース分の家賃を考えるともったいなさすぎるミス。また、その無駄に広いスペースが、一人暮らしの身にはかえって虚無感をつのらせることも。居室スペースは狭いが、ロフトが付いていて有効スペースは広い物件などもあるので、自分にとって必要な広さがどのくらいかをイメージして選んでいこう。  

テク6 設備
バス・トイレ別にこだわらない選択。家賃は1万円以上安くなる。

バス・トイレが一緒の物件を選ぶと、セパレートタイプの物件より家賃が1万円以上安くなる。
入浴時間を重要視する人にはバス・トイレ一緒の物件は敬遠されるかもしれないが、普段から湯船には浸からずシャワーをメインに使うことが多い人なら、一体タイプでもそれほど気にならないのでは? また、最近では、シャワー派の人向けに、風呂桶を設置せずにシャワーブースのみ設け、その分家賃を低めにしている部屋もある。普段はシャワーで過ごし、湯に浸かりたくなったら近所の銭湯で広い湯船に浸かる…という暮らし方もできるし、この家賃さは大きいぞ!

テク7
 こだわり条件 

南向き以外にすると家賃はダウン

人気の南向きに比べ、南向き以外の物件の家賃相場は8500円のプライスダウンとなる。
確かに南向きの部屋は、日がたっぷり差し込む心地よさがある。
だが、平日の帰りが遅くて休日も外出しがちと、家には「寝に帰るだけ」の生活であれば、その恩恵にはほとんど預かれない。
そういう生活なら逆に「南向き以外」に絞って安さを優先したほうが賢明だ。
お隣との距離によっても日照は変わるものなので、実際見学して採光は確認しよう。
また朝家にいる時間が長いなら東向き、夕方早く帰れる人なら西向きと、生活スタイルに合った方位を選んでみよう。

テク8
 こだわり条件 

男なら1階を選ぶべし

1階の部屋は防犯上の理由から女性に敬遠される。
よって、家賃は安く設定されるのが一般的。
超高層マンションになると1階と最上階では数万円単位で家賃に差が出るなんて場合もある。
男なら部屋をのぞかれたり下着を盗まれたりするリスクは少ないし、
「万が一盗まれても別にへっちゃら」という人は、ぜひ1階に住んでもらいたい。
家賃面での恩恵だけでなく、低層階ならではのメリットも少なくないのだ。
まず、買い物帰りに重い荷物を抱えて階段を上り下りしなくて済む、ゴミ出しがラク、など動線面での利がある。
また、万が一の地震や火災など、災害時にはすぐ逃げられる。
さらに、下に住人がいないため、足音を気にしなくていい、など。
「少なくない」どころか、じつはメリットだらけかも。
それでも、どうしても防犯面が気になるなら、低層階で防犯シャッターが付いた物件がオススメだ。

テク9
 こだわる条件

マンションよりアパートのほうが安いという事実

アパートとマンション。そもそも両者の違いって何?
一般的には、鉄骨や鉄筋コンクリート、鉄筋鉄骨コンクリートなど「耐火性アリ」の集合住宅がマンション、
一方、木造など「非耐火性」の集合住宅がアパートとされる。
そして、家賃はアパートのほうが断然安い。なんとその差は約2万円だ。
アパートは軽い材料を使う分、生活の音が漏れやすいイメージもあるが、最上階や角部屋を選ぶとそのリスクも軽くなる。
それでも「マンション住まい」を選びたいアナタは、最近増えてきているメゾネットタイプのオシャレなアパートを調べてみてほしい。
選択肢が広がるかもしれないぞ。